VPS(Virtual Private Server)は、一つのサーバー内に複数のサーバーを仮想的に構築することで、自由度の高い環境を専用サーバーよりも安く利用できるものです。
そんなVPSを比較する時のポイントや、厳選した4つのおすすめVPSなどを紹介します。
この記事を読むことで、自分に合ったVPSを選べるようになります。
イチオシのVPS
Conoha VPSの登録はこちら目次
VPSを比較する時のポイント
VPSを比較する時のポイントは以下の7つです。
- 維持費用
- データ伝送速度
- ストレージ容量
- 転送量
- プラン変更の簡単さ
- データセンターの場所
- サポート内応
それぞれ解説していきます。
※ おすすめVPSの比較をすぐに見たい方は、下のボタンからジャンプできます。
維持費用
VPSを利用するメリットの一つに、共有サーバー内の仮想的に構築された専用スペースを利用でき、かつそれが専用サーバーよりもかなり安価な値段で利用できることが挙げられます。
平たく言えば充実したサーバーリソースを安く利用できるということですので、そのメリットを最大限に享受するには各社のコスト面に注目する必要があります。
レンタルサーバーの料金体系は初期費用 + 維持費用となることが多いですが、有名なVPSはほぼ初期費用0円です。
そのため、初期費用0円は前提として、維持費用にいくらかかるのかに着目して比較するのがよいでしょう。
データ伝送速度
データ伝送速度は文字通りデータを送るスピードのことです。つまりサイトの表示速度に直結する部分になるので、重要な指標になります。
平均的なデータ伝送速度は100Mbpsで、これが一つの目安になるでしょう。
ストレージ容量
ストレージはデータを保管できる最大量を表します。
データ伝送率に100Mbpsという目安があるのに対して、ストレージは各社で差がります。
個人的なブログなどでは、大抵の場合容量は気にしなくても上限付近に達することは無いでしょう。
しかし、大規模なサイトを扱いたい、もしくは大量のサイトを運営する予定があるなどの場合には各VPSのストレージはチェックすることをおすすめします。
また、ストレージには主にHDDとSDDという2つの種類があります。メリット・デメリットを比較すると下記のようになります。
SSD | HDD | |
速度 | ◎ | △ |
容量 | ◯ | ◎ |
転送量
転送量は一定期間の中でサーバーとやりとりできるデータ量を表します。
仮に転送量が上限に達すると、データの送受信に制限がかかりサイトの表示に悪影響を与えることがあります。
なので、十分な転送量を扱えるサーバーを選ぶ必要があります。
ただ、この記事の中で紹介するVPSの転送量は非常に大規模か無制限かなので心配は不要です。
プラン変更の簡単さ
サイトの成長度合いによっては、利用中のプランではスペックが足りなくなってくる可能性があります。
しかし、サーバー自体の移転はハードルが高いため、同じサーバーでプラン変更が柔軟におこなえるものを選ぶのがよいでしょう。
特に、利用料を日割りで精算してくれるところだとアップグレードによる費用増加にも無駄が発生しないためおすすめです。
データセンターの場所
データセンターが国内にあるVPSの方が、安定性についてのリスクが少ないと考えられます。
海外だからダメというわけではもちろんないですが、平均的に言って、(物理的なものを含む)セキュリティの水準や電力などのインフラの安定性などは日本国内の方が高い水準で整備されています。
また、データセンターとの距離が近い方が、万一トラブルがあった際も直接の対応を迅速におこないやすいというメリットもあります。
なので、基本的にデータセンターが国内にあるサーバーを選ぶ方がよいでしょう。
サポート内応
VPSを検討されている方は、普通の共有サーバーを利用される方よりも技術への理解度が高いことが多いでしょう。
ただ、そうはいっても、何か問題が起きたときにはカスタマーサポートを頼れた方が安心ですし、解決に至る可能性も上がるでしょう。
おすすめのVPS4社を比較
厳選したおすすめのVPSを4社ご紹介します。比較しやすいよう、すべて1GBのプランの情報を掲載しています。
ConoHa VPS:高性能かつ初心者でも使いやすい
ConoHa VPS(1GB)
初期費用 | 無料 |
維持費用 | 514円〜 / 月 |
データ伝送速度 | 100Mbps |
ストレージ容量 | SSD 100GB |
転送量 | 無制限 |
プラン変更 | ◯ |
データセンターの場所 | 東京、シンガポール |
サポート内容 | 電話・メール・チャット・ヘルプページ、利用ガイド |
総合評価 |
イチオシのVPSです
ConoHa VPSは、メモリが1GBのプランでもストレージがSSD 100GBあり、かつ転送量も無制限とキャパシティが充実しています。
また、全体的に高性能なサーバーでありつつ初心者でも扱いやすい設計になっており、豊富なテンプレートを活用することで最短25秒でVPSを構築することができます。
管理画面もすっきりしていてわかりやすいです。
また、スマホからサーバーを監視・管理できる専用アプリも提供しており、総じてハイスペックさとわかりやすさが両立したおすすめのVPSです。
なお、データセンターは東京とシンガポールから選択することができます。
- 高速のSSDなどハイスペック
- 豊富なテンプレやシンプルな管理画面など初心者でも取っつきやすい
ConoHa VPSの料金プラン
ConoHa VPSには長期利用割引(VPS割引きっぷ)があることに加えて、最大20%オフのキャンペーンを実施している(2021年2月現在)ため非常にお得です。
メモリ | 512MB | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB |
月額費用 | 514~円~/月 | 701円~/月 | 1,383円~/月 | 2,813円~/月 | 5,626円~/月 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
CPU | 1コア | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア |
ストレージ | 30GB SSD | 100GB SSD | 100GB SSD | 100GB SSD | 100GB SSD |
イチオシのVPS
Conoha VPSの登録はこちらWebARENA Indigo:大手運営なのにかなり安い
WebARENA Indigo(1GB)
初期費用 | 無料 |
維持費用 | 318円 / 月 0.5円 / 時 |
データ伝送速度 | 100Mbps |
ストレージ容量 | SSD 20GB |
転送量 | 無制限 |
プラン変更 | ◯ |
データセンターの場所 | 東京 |
サポート内容 | ヘルプページ、AIチャットボット |
総合評価 |
WebARENA IndigoはNTTグループのNTTPCコミュニケーションズが提供するVPSです。
NTTという超大手が提供するサービスであるにも関わらず、価格がかなり安いのが大きな特長です。
上述したmixhostやConoHaと単純に比較すると半分以下の月額費用で利用することができます。
その分ストレージなどの仕様面はやや低いですが、とにかくコストを抑えつつVPSを利用したい方にはピッタリのサーバーです。
また、ヘルプページにはAIチャットボットを実装しています。
- 大手運営なのにかなり安い
- その分スペックはやや限定的
WebARENA Indigoの料金プラン
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB |
月額費用(上限) | 318円 | 636円 | 1,272円 | 2,544円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
CPU | 1vCPU | 2vCPU | 4vCPU | 6vCPU |
ストレージ | 20GB SSD | 40GB SSD | 80GB SSD | 160GB SSD |
大手運営なのにかなり安い
WebARENA (Indigo)の登録はこちらお名前.com VPS:充実したサポート
お名前.com VPS(1GB)
初期費用 | 無料 |
維持費用 | 793円〜 / 月 |
データ伝送速度 | 100Mbps |
ストレージ容量 | SSD 20GB |
転送量 | 無制限 |
プラン変更 | ◯ |
データセンターの場所 | 国内 |
サポート内容 | 24時間365日(電話・メール) |
総合評価 |
ドメインレジストラで有名なお名前.comのVPSです。
大きな特長は24時間365日のサポート体制です。他のVPSだとサポートはほとんどヘルプページだけの場合もあり、あまり手厚くはありません。
それに対して、お名前.com VPSは電話も含めた常時対応のサポート体制を敷いているため、何か問題が発生したときに頼りやすいと言えます。
また、SDDではなくHDDを採用しており、その分ストレージ容量は大規模です。
- 24時間365日のサポート体制
- ストレージ容量が大規模
お名前.com VPSの料金プラン
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB |
月額費用(上限) | 793円 / 月〜 | 1,098円 / 月〜 | 3,088円 / 月〜 | 6,272円 / 月〜 | 12,638円 / 月〜 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 5,410円 | 9,220円 | 15,886円 |
CPU | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア | 10コア |
ストレージ | 100GB HDD | 200GB HDD | 400GB HDD | 800GB HDD | 1TB HDD |
充実したサポート付き
お名前.com VPSの登録はこちら<在庫切れ中>mixhost VPS:ハイスペックでコスパが良い
mixhost VPS(1GB)
初期費用 | 無料 |
維持費用 | 825円〜 / 月 |
データ伝送速度 | 1Gbps |
ストレージ容量 | SSD 50GB |
転送量 | 1TB/月 |
プラン変更 | ◯ |
データセンターの場所 | 東京 |
サポート内容 | ヘルプページ、問合せフォーム |
総合評価 |
全体的にハイスペックで価格も安く、コストパフォーマンスが非常によいのがmixhostの特長です。
特にデータ伝送速度は、他のVPSはほとんど100Mbpsなのに対して、mixhost VPSは1Gbpsです。高速なネットワークは大きなメリットと言えるでしょう。
その割に料金も安く、VPSの利用料以外の費用もかからないため安心して使えます。
- 1Gbpsの高速ネットワーク
- 費用も安くコスパがよい
mixhost VPSの料金プラン
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 8GB |
月額費用 | 825円/月~ | 1,632円/月~ | 3,282円/月~ | 6,490円/月~ |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
CPU | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア |
ストレージ | 50GB SSD | 80GB SSD | 160GB SSD | 320GB SSD |
おすすめのVPSサーバーの比較表
ConoHa VPS(1GB) | お名前.com VPS(1GB) | WebARENA (Indigo)(1GB) | mixhostのVPS(1GB) | |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
維持費用 | 514円〜/月 | 793円〜 / 月 | 318円 / 月(0.5円 / 時) | 825円〜 / 月 |
データ伝送速度 | 100Mbps | 100Mbps | 100Mbps | 1Gbps |
ストレージ容量 | SSD 100GB | HDD 100GB | SSD 20GB | SSD 50GB |
転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 1TB/月 |
プラン変更 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
データセンターの場所 | 東京、シンガポール | 国内 | 東京 | 東京 |
サポート内容 | 電話・メール・チャット・ヘルプページ、利用ガイド | 24時間365日(電話・メール) | ヘルプページ、AIチャットボット | ヘルプページ、問合せフォーム |
こんな時にはVPSサーバーがおすすめ
おすすめのVPSを具体的に紹介してきましたが、そもそもどんな条件下ならVPSを使うのがよいのかについても整理しておきましょう。
- 自由度が高い環境を安く使いたい
- 他のユーザー影響からの受けたくない
- サイトの表示速度を上げたい
- アプリの利用に制限をかけられたくない
以下でそれぞれ解説します。
自由度が高い環境を安く使いたい
VPSは仮想的な専用サーバーを利用できますが、物理的なサーバーは共有しているので専用サーバーより費用を抑えることができます。
共有サーバーよりは高いですが、コストパフォーマンスを考えるとVPSには利点があります。
他のユーザー影響からの受けたくない
共有サーバーだと一つの領域を複数ユーザーで完全に共有しているため、自分がそれほど使っていなくても他のユーザーがサーバーに負荷をかけていれば自分のサイトにも影響が出る可能性があります。
一方、VPSで割り当てられた領域は自分専用なため、他のユーザーからの影響をほとんど受けません。
サイトの表示速度を上げたい
上述の「他のユーザー影響からの受けたくない」とやや重複しますが、共有サーバーと違いVPSなら他のユーザーの利用状況に影響されず、割り当てられたリソースをフルに使えるため、高水準のパフォーマンスを維持しやすい傾向があります。
そのため、サイトの表示速度も健全な状態を保ちやすいと言えます。
アプリの利用に制限をかけられたくない
共有サーバーだと利用できるアプリケーションが制限されます。それに対してVPSは仮想的に構築されたサーバーの所有者なので、自由にアプリをインストールすることができます。
おすすめVPSの比較:まとめ
最後におすすめのVPSを振り返ります。
各社に特色がありますが、総合的に見て特におすすめしやすいVPSはConoHaです。
イチオシのVPS
Conoha VPSの登録はこちらこの記事がVPS選びの参考になれば幸いです。