インスタグラム広告のバナーデザインで重要な4つのポイント
インスタグラムはビジュアル重視のメディアであるため、広告でもバナーのクオリティが非常に重要です。この記事では、インスタグラム広告におけるバナーデザインの4つのポイント、各フォーマットの仕様、そしてデザインに活用できるアプリを解説します。
目次
インスタグラム広告のバナーデザインの4つの重要ポイント
インスタグラム広告のバナーをデザインする上で重要なポイントは下記の4点です。
- インスタグラムの雰囲気に馴染むビジュアル
- 「ユーザーが得られるメリット」に置き換えた表現
- リンクへの誘導を強めに
- 見出しが無くても伝わるコピーワーク
以下でそれぞれ解説していきます。
インスタグラムの雰囲気に馴染むビジュアル
インスラグラムのバナーでまず重要なのは、媒体の独特な雰囲気から浮かないデザインにすることです。いわゆるインスタ映えという言葉からも伺える通り、インスタグラムでは見栄えのよい写真が重視されます。それにそぐわないビジュアルでは配信面から浮いてしまい、即座にスルーされてしまうため、広告として成果を出すことが難しくなります。
具体的にインスタグラムの雰囲気に合ったバナーをデザインするために、インスタ映えする写真の特徴を押さえておきましょう。
- 可愛いカラフル
- おしゃれな雑誌風
- 非日常
- 意外性/ミスマッチ/違和感
- 規格外
取り入れやすいのがカラフルさで、特にコントラストが強めで鮮やかな色調のビジュアルがよくある1つのパターンです。
また、絵文字や手書き風の表現などユーザー投稿に近い表現も配信面に馴染みやすくなるためオススメです。
「ユーザーが得られるメリット」に置き換えた表現
インスタグラム広告ではサービスの機能を直接語るよりも、それにより得られるメリットを置き換えて表現する方が成果が良い傾向があります。
なぜなら、インスタグラムでは文脈やストーリー性が意識されることが多いため、機能の訴求も、それにより得られる良い体験に即した形で表現する方が媒体のカルチャーに合うからです。
例えば転職エージェントの広告の場合、エージェントとしてのスペックよりも、転職が成功することにより得られるメリットを表現した「残業が減った」「有給で海外に来た」などのコピーの方が成果が良い事例もあります。
リンクへの誘導を強めに
インスタグラム広告の仕様上の大きな特徴として、バナーにリンクが貼られていないことが挙げられます。他の媒体であればバナーをクリックすることでLPへ遷移することが普通ですので、これはかなり重要なポイントです。せっかく広告に興味を持ってもらえても、バナーをクリックしても遷移が発生しないためそのまま諦めてしまう、という事態は避けたいです。
そのために有効なのが、CTA部分(見出しの横のボタン)に注意を向ける要素を入れることです。例えばCTAに向いた矢印を置き、かつ少し動かすなどすればCTAへ視線を向けやすくなります。
ただ、最初から全てのバナーに矢印のアニメーションを入れるのは工数過多にもなりかねないので、成果の良い勝ちバナーが明らかになった時点でぞれらを対象に追加する、などの工夫も必要です。
見出しが無くても伝わるコピーワーク
インスタグラム広告の仕様でもう1つ大きな特徴があります。それは、見出しが省略されることです。
他の媒体であれば、見出しはバナーの次に目立つ部分なので、ここに重要な情報を入れることが多いです。しかし、インスタグラムでは逆に、見出しが無くても訴求が完結するような設計にする必要があります。
具体的には、バナー内のコピーで重要なことはきちんと語り、その上でメインテキストの冒頭40字以内(フィードでは2行しか表示されないため)に補足を入れることが重要です。
この点は同じ広告プラットフォームのFacebookのバナーとは考え方が異なる部分です。Facebook広告のバナーについては下記の記事で解説していますので、併せてご覧ください。
関連記事:Facebook広告のバナーデザインで重要な5つのポイント
インスタグラム広告のバナーのフォーマット・画像サイズ
ここまでインスタグラム広告のバナーをデザインする上で重要なポイントについて解説してきました。
以下では、インスタグラムで使える広告フォーマットの概要や画像サイズなどについて説明します。
ストーリーズ広告
全画面で表示されるストーリーズ面に配信されるフォーマットです。非常に視認性が高く、特に動画は扱える情報量も多いので、ぜひ活用したいパターンです。
ファイルのタイプとサイズは下記の通りです。
ファイルタイプ
- .mp4または.mov (動画)
- .jpgまたは.png (写真)
ディメンション
- 推奨解像度: 1,080 x 1,920
- 最小: 600 x 1,067
写真広告
1枚の画像をバナーとして掲載して配信するパターンです。もっともオーソドックスで、仕様としてもシンプルなので、PDCAを回しやすいフォーマットです。
※ 下記のFacebook公式サイトから引用文にて、正方形が600 x 500ピクセルとなっておりますが、正しくは600 x 600ピクセルです。
正方形
- 最小解像度: 600 x 500ピクセル
- 最大解像度: 1,936 x 1,936ピクセル
横型
- 最小解像度: 600 x 315ピクセル
- 最大解像度: 1,936 x 1,936ピクセル
縦型
- 最小解像度: 600 x 750ピクセル
- 最大解像度: 1,936 x 1,936ピクセル
動画広告
動画バナーを配信するフォーマットです。秒数は最大で120秒です。
アスペクト比
- 正方形 – 1:1
- 横型 – 1.91:1
- 縦型 – 4:5
カルーセル広告
複数のバナーをスライド形式で掲載できるフォーマットです。写真広告よりも多くの情報を伝えることができます。動画の入稿も可能です。
サイズは1:1で一辺が600 ~ 1,936ピクセルです。
発見タブ広告
インスタグラムの発見タブで表示されるフォーマットです。バナーのサイズなどの仕様面は通常の写真広告・動画広告と同じです。
インスタグラム広告のバナーデザインに活用できるアプリ
インスタグラム広告のバナーのポイントやフォーマットの仕様などについて解説してきました。
最後に、インスタグラム広告のバナーをデザインする上で活用できるアプリを3つ紹介します。Photoshopなどの専門的なツールではなく、誰でも簡単に扱えるものなので、ぜひ試してみてください。
Boomerang
ループする動画を簡単に作成できるアプリです。ワンタップで10枚の写真が撮影されて、それらが1つの滑らかな動画に変換されます。
Hyperlapse
三脚などの機材無しでタイムラプス動画を作成できるアプリです。タイムラプス動画とは、一箇所を定点観測で数秒間隔で撮影して、コマ送りのように再生する動画のことです。
Layout
画像の回転や反転、サイズ変更などを簡単に行えるアプリです。
インスタグラム広告のバナーデザイン:まとめ
インスタグラム広告のバナーデザインについて、ポイントやフォーマットの仕様、作成の際に役立つアプリなどのテーマで解説してきました。
4つのポイント
- インスタグラムの雰囲気に馴染むビジュアル
- 「ユーザーが得られるメリット」に置き換えた表現
- リンクへの誘導を強めに
- 見出しが無くても伝わるコピーワーク
効果的なインスタグラム広告のバナーをデザインする上でこの記事が役立てば幸いです。