
Facebook広告の成果を向上させるには、運用手法はもちろんのこと、バナーのクオリティが非常に重要です。この記事では、Facebook広告におけるバナーの位置付けを説明した上で、作成する上での具体的な5つのポイントを解説します。
目次
Facebook広告のバナーの位置付け
Facebook広告大きく分けて3つのパートから成ります。
- バナー
- 見出し
- メインテキスト
これらがまとめて1つの広告として表示されるため、バナーだけですべてを語り切る必要はありません。それぞれの位置付けを踏まえて、全体として訴求を設計しましょう。
バナー・見出し・メインテキストの位置付けは、(色々なパターンがありますが)基本は下記の通りです。
- バナー
- アイキャッチ・メイン訴求
- 見出し
- サブ訴求・サービス概要
- メインテキスト
- 詳細の補足
やはりバナーがもっとも目立つ部分なので、ここでしっかりとアイキャッチ(ユーザーの注意を引く)を行い、もっともアピールしたい訴求点を提示します。その上で、見出し部分でサブの訴求、あるいはサービスの概要を提示しレリバンシー(自分ごと化 = 「この広告は自分にとってメリットがあるものだ」と感じること)を高めてクリックに導きます。
メインテキストはバナーと見出しと比べると影響度は落ち、読まずにクリックするユーザーも多いため、必須の情報でなくあくまでもメイン訴求・サブ訴求を補足する内容を入れるようにしましょう。
Facebookのバナーを設計する際は、上記の全体感を踏まえて構成要素を決めましょう。
Facebook広告のバナーデザインの5つのポイント
Facebook広告のバナーを作成する時の5つのポイントは下記の通りです。
- テキストルール20%を守る
- メインの訴求を絞る
- 何の広告なのかが一瞬でわかるビジュアルを配置する
- スクエアサイズを活用する
- Instagramにも配信する場合は専用のバナーを作る
テキストルール20%を守る
Facebookのバナーには、画像内のテキストの量を20%以内に抑えなければいけないというルールがあります。これを守らないと、広告として配信されなくなったり、表示数が非常に少なくなったりします。
これは、Facebook社が画像内のテキストが多い広告は質が低いと捉えているためです。Facebookの公式サイトでは以下のように解説されています。
広告のパフォーマンスは、画像に占めるテキストの割合が20%未満のときに高くなることがわかっています。Facebookでは、文字が多すぎる広告画像や広告動画を低品質とみなしているため、Facebook、Instagram、Audience Networkで配信される広告を審査プロセスの対象にし、広告内で使用されている画像テキストの量を調査しています。
審査の結果、画像テキストの量が多い広告は、表示されなくなったり、オークションでペナルティを科せられたりすることがあります。また、同じ予算で得られるリーチが少なくなります。
画像内のテキストを20%までに抑えるというルールは必ず守りましょう。
また、「20%以内かどうか」という判断はFacebookのシステムが自動的に判定しているため、面積が明らかに20%以内であってもルール違反だと評価されることがありますし、その逆もしかりです。
なので、チェックにはFacebookもテキストオーバーレイツールを使いましょう。
このツールに画像をアップロードすると、「画像内のテキスト: OK or 低 or 中 or 高」の4段階で評価が表示されます。「OK」以外は広告のパフォーマンスが落ちる可能性がありますので、「OK」が出るようになってからバナーを入稿するようにしましょう。
メインの訴求を絞る
上記でFacebook広告のバナーでは画像内のテキスト量を20%までに収める必要があることを解説しました。この20%の範囲の中に、メイン訴求、サブ訴求、CTA、などたくさんの文字要素を入れると、配信面で視認性が非常に悪くなってしまいます。
PC上でデザインしている時は大きい状態で見ているので気付きづらいですが、実際に広告として配信される時の表示サイズはかなり小さいです。特にPCの右側広告枠やスマホで見ると、少ない文字数だけで20%を目一杯使ったデザインでないと文字がほとんど読めません。
また、Facebook広告のバナーの位置付けでも述べた通り、Facebook広告ではバナーですべてを語り切る必要はありません。
したがって、バナーで訴求する情報は1つに絞り、確実に視認性を担保しましょう。その上で、それを補強するサブの訴求や行動喚起の要素を見出しや本文に入れることが効果的です。
何の広告なのかが一瞬でわかるビジュアルを配置する
同じく20%ルールと関連しますが、バナー内にテキストで入れられる情報量が少ないので、その分ビジュアルで理解を促す必要があります。
重要なのは、それが何の広告なのかが一瞬でわかるビジュアルを配置することです。
例えば、クレジットカードのバナーを、顕在層(クレジットカードを作る意欲がすでにある層)に配信するとします。この場合、クレジットカードの券面の画像をメインビジュアルとして配置することで、ユーザーの興味と合致した広告であることが瞬時に伝わるため、配信面で目を留めることを期待できます。
気をつけたいのが、「インパクトがあるから」という理由で商材と関係の無いビジュアルを配置してしまうことです。アイキャッチ力は、画としてのインパクトよりも、ユーザーのニーズとの親和性の高さによって決まります。
スクエアサイズを活用する
Facebookのバナーの縦横比はいくつかありますが、メインは横長(1.91:1)とスクエア(1:1)の2つです。このうち横長(1.91:1)は他の広告媒体でもよく使うので、転用する目的でこの比率でFacebook広告のバナーを作成するケースも多いです。
しかし、横長とスクエアを比較すると、スクエアの方が画面占有率が高いためクリック率が良い傾向があります。また、Facebook公式もフィード配置についてはスクエア(1:1)を推奨しています。
なので、スクエアのバナーは用意するようにしましょう。ただし、右側広告枠については横長(1.91:1)に最適化されていますので、できるだけどちらも作成するのが望ましいです。
Instagramにも配信する場合は専用のバナーを作る
FacebookとInstagramは同じ会社が運営しているため、広告媒体としても同じプラットフォームを共有しています。多くの場合、同じバナーが流用されていますが、Instagram面はfacebook面と仕様に違いがあるため、作り分けるのがオススメです。
Instagram広告のバナーのポイントはインスタグラム広告のバナーデザインで重要な5つのポイントで解説していますので、併せてご覧ください。
Facebook広告のバナーデザイン:まとめ
Facebook広告のバナーのポイントについて解説してきました。
まず、Facebook広告は主にバナー・見出し・メインテキストで構成されますが、それぞれの位置付けは基本的に下記の通りです。
- バナー
- アイキャッチ・メイン訴求
- 見出し
- サブ訴求・サービス概要
- メインテキスト
- 詳細の補足
また、バナーを作成する上でのポイントは下記の5つです。
- テキストルール20%を守る
- メインの訴求を絞る
- 何の広告なのかが一瞬でわかるビジュアルを配置する
- スクエアサイズを活用する
- Instagramにも配信する場合は専用のバナーを作る
効果的なFacebook広告のバナーを作成する上でお役立てください。