人気のWordPressテーマであるSANGOについて、一度購入すれば複数のサイトで利用してよいのかを知りたい方向けの記事です。
結論から言うと、購入者本人が主たる所有権を持つサイトであれば複数サイトで利用することができます。
SANGOを複数サイトで利用することに関する規約
この件についてはSANGOの利用規約に該当する記述があります。
本テーマはスプリットライセンスを適用しています。
テーマに含まれるPHPファイルはGPLライセンス(GNU General Public License)です。
PHPファイルは、GPLライセンスに則り、自由に複製・改変・頒布することができます。
CSS/Javascript/画像の権利については、加工の有無を問わず本テーマ制作者に帰属します。これらのファイルを含む商品の販売および再配布は禁止しております。
CSS/Javascript/画像は、ご購入者本人様が主たる所有権を有するサイトであれば、複数サイトに渡ってご利用頂くことができます。ご購入者本人様が主たる所有権を有するサイト以外でのご利用は禁止しております。請負の場合、1所有者(1クライアント)ごとにライセンスを購入する必要があります。
SANGOの利用規約
これを以下で解説します。
PHPにはGPLライセンスが適用される
前提として、SANGOのテーマファイル一式に含まれるのはPHP, JavaScript, CSS, 画像です。
このうち、PHPにはGPLライセンスが適用される旨が記載されています。GPLライセンスとはGNU General Public Licenseの略で、大枠で言うと以下の4つの権利を保証するライセンスのことです。
- プログラムの利用
- プログラムの変更
- プログラムの再配布
- プログラムに対する変更の周囲への共有
つまりGPLが適用されるPHPファイルについては、制約無しに複数サイトでの利用が可能だと判断できます。
JavaScript, CSS, 画像は購入者が主たる所有権を持つサイトなら複数サイトで利用可能
SANGOのJavaScript, CSS, 画像については、PHPと違い、加工の有無を問わず本テーマ制作者に帰属します。これらのファイルを含む商品の販売および再配布は禁止しております。
とあります。
ただし、CSS/Javascript/画像は、ご購入者本人様が主たる所有権を有するサイトであれば、複数サイトに渡ってご利用頂くことができます。
とも明記されています。
これを解釈すると、例えば、Aさんが運営している個人ブログが3つある場合、一度AさんがSANGOを購入すれば、3サイトすべてにおいて用いることが可能だということです。
逆に、Aさんが購入したSANGOを、Bさんが運営するサイトに適用するというのは不可です。Bさんご自身がSANGOを購入する必要があります。
また、AさんがCさんからサイト制作を請負い、公開後の運用もAさんがおこなうというケースにおいても、Aさんが購入したSANGOをそのサイトに用いることは不可です。規約に請負の場合、1所有者(1クライアント)ごとにライセンスを購入する必要があります。
と明記されています。
1所有者ごとにライセンスを購入とあるので、AさんがCさんからサイト制作を請負ったうえで、Cさんが所有するサイトに利用するために購入したSANGOを、Cさんが所有する複数サイトに渡って利用するのは可能です。