LINE広告の効果を上げるクリエイティブのコツ【クリック率がカギ】

著者:牧野健人

LINE広告(LINE Ads Platform)の効果を最大化するためには、クリエイティブの設計が非常に重要です。

なぜなら、GoogleやFacebookと比較して運用面でのレバーが少なく、相対的に、クリエイティブが成果に及ぼす影響が大きいからです。

そこでこの記事では、LINEの媒体特性を踏まえた効果的なクリエイティブ施策について解説します。具体的なバナーの例をできるだけたくさん作成し記事の中に掲載しましたので、参考になれば幸いです。

牧野健人

記事の著者牧野健人

株式会社リラクス 代表取締役。CRO・SEOを専門とし、デザイン・実装のスキルも活かしながら、クライアントの成果向上のための取組に尽力。
慶應義塾大学卒業後、行政機関を経て、デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて運用型広告のクリエイティブプランニングに従事。2019年にリラクスを創業。

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LINE広告の効果を上げるには高クリック率のクリエイティブが重要

LINE広告の大きな特徴は、媒体による広告の自動評価の変数としてCTRが強い影響を持つことです。

他の媒体であれば、CVRが高くCPAが見合っていればCTRが低めでも継続使用することはありえます。(もちろんCTRを高める取り組みは必要ですが)

しかし、LINEの場合はCTRが低い時点で媒体から「この広告はユーザーにとって魅力的ではない」と判断されるため、配信を続けてもインプレッションがほとんど出なくなります。

LINE広告におけるCTRの重要性

しかも、それが配信初日から2~3日にかけてのかなり早い段階で判断されるため、初動から高いクリック率を出すことが必須条件になります。

つまり、LINE広告のおいてはCTRがまず重要で、ある程度高いクリック率を担保できてはじめてCVRのことを考えられるという特徴があります。

LINE広告のカギである高CTRのクリエイティブを作る5つのポイント

では、高CTRを実現するためにどのような広告クリエイティブが必要でしょうか。

前提として、商材により最適な表現が異なるため個別に検証を重ねる必要がありますが、ここでは5つのポイントを紹介します。

  1. 見出しと説明文の影響度と役割を踏まえた設計をする
  2. 視覚的なインパクトを高める
  3. ハードルを下げる演出をつける
  4. 業種別の傾向を押さえる
  5. クリッカブル感を表現する

見出しと説明文の影響度と役割を踏まえた設計をする

LINE広告は「バナー(画像)」「見出し(タイトル)」「説明文(ディスクリプション)」の3つの構成要素からなります。成果への影響度は、それぞれ下記の通りです。

LAP(LINE広告)の各要素の成果への影響度

言うまでもなく、バナーの影響は非常に大きいです。ユーザーが最初に目にする箇所で、かつ全体がクリッカブルな要素なので、かなり成果を左右します。

その上で強調したいのが、見出しや説明文も(バナーには劣るものの)成果に影響を与える重要な要素だという点です。

見出し部分はユーザーがバナーの次に目にする箇所で、LINE広告のフォーマットとしてCTA(「詳細はこちら」などのボタン)を含みます。そのため、バナーで注意を引いたユーザーを実際にクリックに結びつける上で大事なパーツになります。

具体的には、下記のようなパターンが有効です。

説明文では、バナーや見出しで伝えきれていない情報を補足します。特にLINE広告の場合は、バナーに入れられるテキスト量に制限がありあまり文字を入れられません。それに対して、説明文は訴求をある程度の文字数でしっかり書ける貴重な領域です。

ただし、本当に詳細な情報は遷移先のランディングページで伝えればよいので、そこまでは踏み込まず、あくまでもバナーや見出しで訴求している内容を補強するという観点で考えるのが重要です。

視覚的なインパクトを高める

LINEのタイムラインは比較的カジュアルな情報が多く、ユーザーは比較的漫然とスクロール​する習慣があります。

また、ニュース面は情報量が非常に多く広告枠も小さめなので、広告が埋もれやすい傾向があります。

このようなメディアでは、多少の違和感があるくらいインパクトの強い表現で、ユーザーの視線を引く演出の工夫が必要です。

以下でいくつか具体例を紹介します。

飛び出しギミック

LINEのバナー(飛び出しギミック)

バナーからオブジェクトが飛び出して見えるような演出です。違和感が強く、ユーザーの注意を引きやすいです。特にクレジットカード系の広告で成果が高い傾向があります。

オブジェクトの羅列

LINEのバナー(オブジェクトの羅列)

オブジェクトを大胆に羅列することでインパクトを出すパターンです。相性が良いものとしては、アプリゲームのキャラクターやECの商品などが挙げられます。

ハードルを下げる演出をつける

LINEの雰囲気はカジュアルでごちゃっとしているので、広告表現はチラシ風のゴテゴテでお得感があるようなものが合いやすいです。

集中線

LINEのバナー(集中線)

集中線を背景に敷くことで、瞬間的にお得感を想起させることができるため、ユーザーの興味喚起を狙えます。ポイント還元系の訴求によく合う表現です。

LINEとのマッチング

「LINEユーザー必見」という文言を入れたり、LINEのデザインに寄せたバナーにすることで、掲載面との親和性を上げるのも効果的です。

逆に、高級感があったりお堅い雰囲気があったりすると、LINEを見ているユーザーの態度とのギャップが生まれてしまう懸念がありますので避けましょう。

業種別の傾向を押さえる

「見出しと説明文の設計」でも少し触れましたが、LINE広告の大きな特徴として、バナー内のテキスト要素が20%(5マス/25マス)まででなければいけないというルールがあります。

文字を使った表現に制限がある以上、視覚的な表現の重要性が高くなります。

そして、視覚的な表現を考える上では業種別の傾向を押さえる必要があります。それには2つの理由があります。

したがって、バナーの構成を考える際は、いきなり作りはじめるのではなく、まずは配信中の他社の広告を収集して傾向を分析することからはじめるのが効果的です。

クリッカブル感を表現する

一度注意を引いても、その後ユーザーが広告をクリックしてランディングページに遷移しない限り、CVには結びつきません。

ただ、前提としてユーザーは「LINEを見ている」という状態なので、別のサイトへ飛ばさなければいけないというのはハードルが高いことです。

なので、思わず押してしまいたくなるような「クリッカブル感の演出」はLINE広告において非常に重要です。

具体的なクリエイティブの案としては、下記のようなボタン風の表現が挙げられます。

LINEのバナー(クリッカブル感)

立体感をつけて、明らかに押せるように見せることがポイントです。

LINE広告で効果的な動画のポイント

LINE広告では、バナー部分を静止画ではなく動画で配信することが可能です。動画のポイントは主に下記の2つです。

冒頭3秒でアイキャッチを図る

LINEを見ているユーザーは「動画を見に来ている」わけではないため、視聴をはじめてもらうには冒頭の画面でまずはユーザーの視線を引く(アイキャッチをする)ことが重要です。

具体的には、0秒から動画の本編を流すのではなく、冒頭の3秒くらいはユーザーの注意を引くための止め画像を入れるのが効果的です。

視聴者をクリックへ誘導する

動画を見てもらっても、それだけで終わってしまうと広告のダイレクトな成果は生まれません。動画で興味を喚起したユーザーを、しっかりとランディングページまで誘導することが大切です。

具体的には、冒頭と同様に末尾でも動画本編から独立した止め画像を提示して、そこでキャンペーン情報などのオファーを訴求しつつCTAを表示します。そうすることで、動画の視聴者が広告をクリックするモチベーションが生まれクリック率が向上します。

LINE広告の効果を上げるクリエイティブまとめ

記事の内容をまとめると下記になります。

高クリック率を担保し成果に結びつくLINE広告をつくる参考になれば幸いです。

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